施設長:柿沢さん

どんなお仕事をされていますか?

施設長として働いています。人材確保・勤怠管理や会議参加、入退職手続き、福利厚生等の人材マネジメント。給与・賞与計算、振込、口座振替など、銀行対応や会計入力、業者との交渉、契約、振込など事務関係の仕事。対外的な事では、中高生の職場体験や、県、役場などの対応、届け出書類の作成をしています。入居者様、ご家族対応として、苦情相談窓口や入居者様が亡くなられた場合はご葬儀に参列させていただいております。

ユニットに行き利用者様のお顔を見てお話を伺ったり、ご面会のご家族に出来るだけお声掛けさせていただいております。出勤してきた職員の様子、現場での様子、顔色、髪型、声、表情を見て、何かを感じたら言葉をかけます。職員だけでなく、利用者様、ご家族様、自分の周りの人、そして自分自身に対しても、暖かく照らす日の出の太陽の様な存在でいようと決めています。

ひとことでいうのは難しいですが、施設全体のマネジメント業務をしています。

 どうしてこの職場を選んだのですか?決め手となったものは何ですか?

理事長から勧められてこの仕事をはじめました。祖母、父、母の介護に多少関わりましたが私自身、施設の仕事経験は全くありませんでした。ですが、私に向いていると思ってこの仕事を勧めたようです。以前はピアノを教えておりました。子供達の成長を感じ、一緒に弾く楽しさ、お母さんたちとの交流は、安定した喜びでした。往還での幅広い職種の方や利用者様、ご家族、外部の方との出会いは、自分の小さな枠を突き破っていきなり、エイヤッ!と新しい世界に入った感じでしょうか。自分自身、意識しない所で、もっとたくさんの方たちと出会いたい、と願っていたのかもしれません。安心、安定した場所に居続けても大きく変わる事は難しい。今では、ここ、往還に私を連れて来て下さったことに心から感謝しております。

この職場に入職して成長できたことは何ですか?

この仕事を始めて今年で12年目になります。振り返るとここまでよくやってこられたなあと思います。ここぞという時に職員の皆さんの助け、支えがあったおかげですね。感謝しかありません。やりたい事はチャレンジしてきましたが、以前の私はそれをリリースする事が出来ませんでした。今は伝えたいと思う事は、どんどんまわりに発信し、広げていきたいと思っています。内(自分)に向かっていた意識や目が、今は外(周りの人)に向いています。大きな出来事が原動力になって、行動につながります。変わったのではなく、本来の自分に気づく場を与えられたのだと思います。往還で働かせていただいたこと、ここに来なければ出会えない個性豊かな人たちとの関わりで、自分の知らなかった面に気づき、自分も周りも認め、関わる人たちがもともと持っている可能性を信じ、何かできる事はないかといつも、頭に浮かぶやりたい事を今まで以上にやるようになった事でしょうか。

周囲の方にこの職場のことをどのように言っていますか?

一人一人がその人でいられる、本来の自分にもどる、気づく場を提供しています。人の成長に立会える、そして、人の成長を喜べる場です。今は、どんどん芽が出るように種をまいて蒔いて、苗をうえて植えて、植えまくる時期です。体の一部だけ動かしているつもりでも、いつのまにか他も連動して動くようになって調子が良くなってくる。今は飛躍するための助走、準備期間です。一人一人みんな違っているけれど、いつの間にか、つながって一人一人の小さな力が1つになるととても大きな力を持ちます。一緒に成長していける、そして、その成長を喜んでくれる人がいる施設です。

この職場に入ってしか得られない経験はなにか?

往還では、職員さんのためにいろいろなイベントを行っています。私がやってよかったと思ったものは取り入れています。今は、体を整える出戸啓介先生の自立整体と心を整える安井笑美さんの職員セッションです。自立整体とは出戸先生の動きをマネして面白い言葉を大きな声を出して体を動かすことで自然に姿勢が良くなり、気持ちもすっきりする体操です。介護の仕事をする方は、体の痛みや不調がある方が多いです。個人で整体に行く方法もありますが、費用も時間もかかるし、一時的によくなるだけで、根本の改善にはなりません。その時だけの対症療法ではなく、いつでもしたい時に出来て、元気で長生き、一生もののすごい内容です。最初はグループで行っていたのですが、最近は個別の時間も作りその人に合わせた体操を教えて頂いています。

もう一つは、安井笑美さんの職員セッションです。セッションといっても、堅苦しいものではなくマヤ暦や、カードが飛び出すこともあります。一人1時間が、あっという間です。最初はあまり興味がなかった人や、悩みがないといっていた方も、セッションを始めると、自然と涙が出てきたという方もいます。仕事やプライベートの話をしていくうちにその人の課題が明確になり、それに気が付いた方はどんどん変化していきます。もちろん個人情報があるので、カウンセリングの内容は他の方に知られることはありません。

このように、仕事以外でも、職員の心と体を癒し新しい自分を発見できる場は往還以外、他にはないと思います。

どんな施設を目指していますか?

利用者さんも職員も、共にその人らしく生きる、そのままでいる、本当の自分に出会う、往還でありたいです。利用者様と向き合い、自分に向き合い、自分が気づいていない自分に気付く、発見する場でありたい。イチロー選手はどんな時もイチロー。そのままで輝いているし応援したくなる。浅田真央さんも、吉田沙保里選手も、内村航平選手もその人がそのままでいるだけですごいなと思うし、応援したくなります。一人一人がいつもどんな時でもその人自身でいる事、ただ、それだけで、素晴らしいし、まわりも幸せになります。元々持っている自分に気づきそれを自然に出せる場でありたい。そうなったら、自分も職員も利用者様もご家族も、全ての人が居心地のいい、ご機嫌な場になります。往還がそういう場になるのも、もうそろそろです。数年前からエニアグラムやNLPといった勉強もしています。自分が面白いと思う事、他の施設では教えてもらえないようなことを皆さんに知ってもらいたいと思っています。自分自身を知り、相手の事も理解する事で誤解が解け、コミュニケーション能力も上がり毎日わくわく楽しいし、自分自身の成長にもつながります。こういった知識を、みなさんに還元していきたいと思っています。

どんな職員さんに来てほしい(育ってほしい)ですか?

日の出の太陽を見た事はありますか?ただ、そこにあるだけで暖かく、出しゃばらず、曇りでも雨でも目に見えなくても、いつも、ただそこにある、看ていてくれる。その輝きでいつも周りを暖かく照らし続ける大きな存在。

自分の存在の素晴らしさを認め、自分もまわりの人もあたたかく照らし続けたいと決めている人に是非往還に来てほしい。今、縁あって働いて下さっている職員の皆さんも自分はすでにそういう存在なのだ、と信じてほしいです。

ユニットリーダー:高田さん

どうしてこの職場を選んだのですか?決め手となったものは何ですか?

以前私の祖母がこの施設に入所することになりました。私はこの施設で暮らす祖母の家族として、こちらで働く前に何度か訪問したことがあります。そのときに感じたのは、とてものんびりできる施設だということでした。前の施設は老健であわただしい雰囲気でしたし、そもそも特養についてとても興味がありました。特に、この施設で魅力だと感じたのはユニットケアです。ユニットケアとは、10人の利用者さんがひとつのグループ単位になっており、決まった職員が担当するというものです。ゆとりのある職員の人数とアットホームな雰囲気だったので、利用者の家族としてもとても居心地がよかったです。決め手は、やはり施設の雰囲気でした。利用者さんの笑顔がよくみられ、いい意味でとてものんびりしていました。こんな施設で働けたら、私ももっと満足できる仕事ができるのではと思ったのが理由です。

この職場に入職して成長できたことは何ですか?

この施設に入ってから、今までと違った考え方を学ぶことができました。往還に入っていろいろな職員の話を聞くうちに、新たな発見がいくつもありました。例えば、介護のやり方ひとつでも私なりに今まで信じてやってきた方法というものがあります。往還で働くことになって、今までとちょっとやり方が違うなぁと感じたこともありました。そのときは上司に相談すると、「これはこういう理由でこういうことをやっている」というように細かく説明してくれました。その話を聞いたときに今まで私が考えていた方法以外にも、そういう考え方があるのかととても驚いたことがあります。このように、この施設に来てからいろいろなことを学んだことから、私自身とても成長できていると感じています。

この職場に入ってしか得られない経験はありますか?

この施設の入って一番大きいと思うのは看取りです。以前働いていた老健では看取りを行っていませんでした。入所者さんの最後の時間まで介護士と関われるのはとても幸せなことだと思っています。また、お見送りのときも時間をかけて丁寧にかかわることができます。一緒にこの施設で生活をしてきた方とは、最後にきちんとお別れできるのは、私にとってとてもありがたいことだと思っています。

 

 

どんな介護を目指していますか?

最期を迎えることができる施設なので入所者さんはもちろんご家族の方にも満足できる場所にしていきたいと思っています。もちろん今もある程度はできていると思いますが、もっともっと上を目指していきたいと思っています。例えば、入所者さんが亡くなる時間が近づくと、食事がとれなくなることがあります。ご家族の方はこのような姿をみるととても悩まれる方が多いのですが、私としては後悔して欲しくないという気持ちがあります。ご家族が入所者さんに対してやり残したことはないか、やってあげたいことはないかなどのお話をできるだけ聞きだしておきたいと常に思っています。私自身はそのようなことをこころがけていますが、施設全体ではまだできていないと思います。このようなことができれば施設はもっとよい施設になると思います。 

ユニットリーダーとして現場で働いているなかで、ご家族の方にいろいろなお話を聞く機会があります。ご家族の方に「往還に預けてよかった」というよりも「高田さんに預けてよかった」といわれることが増えたのでとてもうれしく思っています。この話を施設長にも伝えました。私が仕事の中でよかったと思うことは、他の職員にも経験して欲しいと思っています。入所者さんと普段からコミュニケーションをとり、ご家族の裏にある気持ちを見逃さないように声掛けをしていきたいと思っています。また、看取りの話をドクターから伝えてもらうのですが、最後にドクターから「質問はありませんか?」といわれても質問できないご家族の方がとても多いです。あとで私が聞いてみると「何を聞いていいかわからなかった」といわれることがほとんどです。こういうときはできるだけご家族の方に寄り添って話を聞く時間をとっています。

どんな職員さんに来てほしい(育ってほしい)ですか?

職員には楽しく働いてもらいたいと思っています。職員が楽しく働いていないと利用者さんも楽しくないと思うからです。しかし、働くという事は楽しいことばかりではありません。職員が楽しく働けるように環境を整えることが大切だと思っています。せっかく同じ施設で働くのですから、「こうしていきたい」などどんどん意見を出してほしいです。こういう風に話をすると「これを変えて欲しい」といった意見が多くなります。そうではなくて、具体的に「こういう理由だからこうして欲しい」というような意見がいえる職員が増えると施設はもっとよくなると思います。私ひとりではなかなか意見を出していくことは難しいです。施設をよくするためにも、ぜひ協力して欲しいと思っています。

看護師・機能訓練指導員:日美さん

どんなお仕事をしていますか?

看護士と機能訓練指導員を兼務しています。病院では治療目的の処置が主な仕事でしたが、施設では日々の健康管理をおこなったり、必要であれば医師の受診につなげたりするというのが主な仕事です。機能訓練指導員は、作業療法士と一緒に相談しながら仕事をします。機能訓練指導員の仕事は、車椅子の乗車姿勢やベッドに横になる姿勢を見せてもらい、体勢が整っているかを確認します。私はまだこの施設で働きだして一年に満たないのでもっといろいろな研修に参加し、経験を積んでいきたいと思っています。

どうしてこの職場を選んだのですか?入職の決め手となったものは?

以前働いていた職場で一緒だった職員がこちらの施設で働いていました。その方の紹介です。私は将来看護師として看取りケアをしたいと思っていました。入職する前に、こちらの施設を何度か見学したのですが、職員のみなさんがとても明るかったのと、入所者さんも見ず知らずの私が見学に来ても気軽に話しかけてくれるなど、とてもいい印象でした。また、看取りケアについてもっと重点的に力をいれていきたいと思っていたので、この施設でお話を聞いたときに私の思いを叶えられる場所ではないかと思ったのが決め手です。

この職場に入職して成長できたことはありますか?

今までの職場では、看護師として働いていたので、看護の目線でしか物事をみることができませんでした。往還に入ってからは看護師と機能訓練指導員を兼務しているので、いろいろな方向から入所者さんをみることができるようになりました。例えば、往還で車椅子に乗っている方がいるのですが、なかなか食事が食べられないという悩みがありました。看護師の目線でみれば、入所者さんに望む機能がないのではないかと思ってあきらめていた部分もありました。しかし、機能訓練指導員としてリハビリに参加するようになってから、姿勢を正しくしたり、車椅子を変えたりするといったように、ちょっとしたことで入所者さんが自分で食べられるようになるということが何度かありました。看護師だけでは、このようにいろいろな視点で、入所者さんのために何かしてあげることはできませんでした。この点では、とても成長したと思います。

周囲の方にこの職場のことをどのように言っていますか?

職員と入所者さんが、毎日楽しく一緒に生活が送りながら最後を迎える準備ができる場所というように説明したいです。私は今まで医療機関でしか働いたことがなかったので、迷ったり困ったりしたときは医師に相談すればよかったという環境でした。しかし、施設では医師が常駐していないので、困ったことがあると看護師や介護士または作業療法士など職種を超えて相談をすることがとても多いです。何か困ったことがあっても、「みんなで相談しながら入所者さんのためにできることはないか話し合える」という、とても働きやすい職場だと思います。

この職場に入ってしか得られない経験はありますか?

私にとってこの職場に入ってしか得られない経験は、機能訓練指導員としての仕事です。今まで知らなかった世界なので、毎日とても新鮮に感じています。また、学んだことをすぐに実践に活かすことができるので今までとは違った経験ができます。先ほども話しましたが、看護師だけの経験ではできなかったことがたくさんあります。あらためて、往還に入り機能訓練指導員のための研修に参加してよかったと思います。

機能訓練指導員と兼務していますが、充実していると感じることはありますか?

介護士の方に「こんなときどうすればいいですか?」とよく質問されます。機能訓練指導員の研修を受けているので、看護師だけでなく機能訓練指導員としていろいろな目線で助言をすることができるようになりました。これからはもっと機能訓練指導員などの研修を受けて、入所者さんや介護士の方のためお役に立ちたいと思っています。

いろいろな研修に積極的に参加されていますが、これからどのようなかかわりを持っていきたいと思っていますか?また、ターミナルケアについてどのようにお考えですか?

機能訓練指導員の研修だけでなく、看護師としてターミナルケアについての研修にも参加しています。そもそも私が看護師になった理由は、ターミナルケアに興味があったからです。人間は生まれる方法は選べないですが、亡くなる方法を自分で選ぶことができると思っています。そんな命を引き取るという限られた時間の中で、入所者さんと一緒に時間を過ごせるというのはとても貴重な体験だと思っています。また、人間が死ぬ間際というのは、医療で助けられる部分はほとんどありません。入所者さんには、できるだけアットホームな雰囲気をつくり、可能であれば入所者さんが叶えたかったことをしてあげたいと思っています。さらに、普段からご家族の方とコミュニケーションをとってそのときのために準備しておきたいとも考えています。私はまだ働き始めて一年なので、なかなかそのような場面に遭遇したことは少ないので、入所者さんの満足いくターミナルケアはできていません。これからは、「こんなことをして欲しいのかな?」ということを想像しながら看取りケアをしていきたいと思います。最後は、できるだけご家族と一緒にそばにいてあげたり、体をさすってあげたりしたいです。ご家族の方もつらいと思いますので、できるだけ時間をかけてお話をしていきたいと思います。

歯科衛生士・生活相談員:水谷さん

どんなお仕事をされていますか?

私は、歯科衛生士と生活相談員を兼務しています。歯科衛生士の仕事は、利用者さんの歯を定期的に磨かせてもらいながら口の中をチェックすることです。利用者さんの健康を維持するためにも、歯の健康を保つのはとても大切ですし、歯を磨いてあげると口の中がすっきりするので、とても喜んでもらえます。その他にも、職員に歯の磨き方や、歯の重要性について教えたりすることもあります。また、施設にボランティアさんを呼んで、いろんな行事をおこなうこともあります。例えば、ボランティアさんにギターを弾いてもらったり、入所者さんと一緒に歌を歌ったり、笑いヨガをしたりすることもあります。

どうしてこの職場を選んだのですか?入職の決め手となったものは何ですか?

この職場に来る前は、歯科医院で歯科衛生士として働いていました。しかし、以前から福祉の仕事をしたいとずっと思っていました。そのため、歯科衛生士の資格を活かしながら福祉の仕事ができる職場をずっと探していたのです。求人募集を見たとき、まさに私が求めていた職場だと思いました。また、理事長が歯科医という点も私の歯科衛生士としての経験が存分に発揮できる職場だというのも決め手となりました。

この職場に入職して成長できたと感じたことは何ですか?

職員と利用者さん、そのご家族、歯科医院の先生など、それぞれの立場で働いている方の橋渡し役として働いています。そのため、いろいろな経験を積むことができました。この経験が、歯科衛生士としてだけでなく、人間的にも成長できた理由だと思います。利用者さんが毎日おいしい食事ができるようにいろいろお世話をしていると、この仕事をしていてよかったと感じることがよくあります。

周囲の方にこの職場のことをどのように言っていますか?

私はこの職場に入って11年なのですが、信頼関係もよく、スムーズに仕事ができるようになりました。歯科衛生士として働くことで、歯の調子が悪くなってもスムーズに歯科医院に連れていくといった流れを作り出すこともできました。まず、歯のトラブルが起きたとき、どのようなことが起きたら次はこうするといった流れができているので、とても仕事がしやすい環境だと思います。歯のことだけでなく、職員も優しい方ばかりなので困ったことが起きてもすぐに相談できます。その点では、これから施設で働きたいと思っている方におすすめしたい職場だと思います。

この職場に入ってしか得られない経験はなんですか?

私がこの職場で働いている中で感じるのは、とても働きやすい職場だということです。職員も優しい人が多いので、利用者さんはとても幸せだと思います。利用者さんがうれしそうにしている姿を見ると、私もここで働いていてよかったなぁと思います。私は、先ほども話したように歯科医院で働いたことがあるのですが、介護施設とはまったく違う環境だと感じています。まず、歯科医院では患者さんと話をしますが、それ以外の人と話をするのは歯科医と同じ歯科で働いている従業員だけでした。しかし、往還では、看護師や作業療法士、介護士などいろいろな職種の方が一緒に働いています。そのため、今まで知らなったことを教えてもらったり、お互い医療従事者として意見を交わしたりすることもできるので毎日とても充実しています。また、歯科医院で働いているときは患者さんと歯の話しかしませんが、往還では利用者さんといろいろな話をすることができます。また、認知症の方や食事がとれない重度の方もいますが、そういった方の口腔ケアができるのは、歯科衛生士にとってとても魅力だと思います。もちろん、最初のころは利用者さんに怒られたり、いやがられたりしたこともありましたが、そのような経験を身に着けることによって、ここまで成長できたのだと思っています。

歯科衛生士と生活相談員を兼務していますが、充実していると感じることはどんなことですか?

生活相談員は、去年からはじめました。今まで歯科衛生士としての仕事しかしてこなかったので、生活相談員の仕事はとても大変ですが新鮮でやりがいがあります。生活相談員は、いろんな人と人を結ぶ窓口的な仕事です。歯科衛生士してだけでなく、生活相談員としていろいろな人と関わることが増えたため、職員だけでなく、利用者さん、利用者さんのご家族、または外部の方などいろいろな方と話をするようになりました。そのおかげで、これまでとちがった経験を身に着けることができるようになりました。

理事長が歯科医ということもあって、歯について力をいれていると思いますが、歯科衛生士としてアピールしたいことは何ですか?

理事長が歯科医師なので、往還では口腔ケアにとても力をいれています。施設のとなりに歯科医院があるので、利用者さんの口腔ケアで気になる点があれば、すぐに治療してもらうこともできます。私が定期的に利用者さんの歯のチェックをしているので、歯の異常があればすぐに診てもらうこともできます。一般的な介護施設では、歯医者が併設されていることはとても少ないです。そのため、一般的な施設では利用者さんが歯の調子が悪くなっても、治療することが難しく、入れ歯など外してしまう施設も多いようです。この施設は、他の施設に比べて口腔ケアが行き届いていること、また笑いヨガやカラオケ、歌声喫茶など、口腔機能向上のためのトレーニングをおこなうことなど、利用者さんも安心して生活することができると思います。また、口腔ケアは誤嚥性肺炎などを防ぐこともできます。往還では、誤嚥性肺炎の発生率もすごく低くなりました。そういうことも、歯科衛生士として働いていてよかったと思うことです。私は歯科衛生士としての目線からいろいろなお話をしましたが、職員だけでなく利用者さんもとても居心地のよい施設だと思います。